2006年12月28日 (木)

図書館の年末年始休館と愛国心

 図書館が年末年始休館していることに腹を立てる人がいるけど、愛国心があるなら、図書館どころか、年末年始、とくに正月は絶対休まれたら困るところ以外はみんな休めと言いたい。
 もっとも、私は、図書館も年末年始やれというのなら、体制が整うならかまわないと思う。
 ただ、年末年始というのは、次のようなことをするので重要なのだ。

1 正月を美しい環境で迎えるため、大掃除をする。
→ 掃除と同時に、いろいろな書類や資料や手紙なども整理し、それとともに、いろいろなことを思い出し、いろいろなことを考える。
2 離れて暮らしている家族も集まる。
→ 家族の崩壊だなんだって言うが、盆暮れ正月、ゴールデンウィークに夏休み、その他いろいろな行事等を活用すれば、家族の絆を深める機会はたくさんあるのである。そもそも、伝統行事とか祭礼というのはそういう意味があるのである。法事にしたってそうで、死んじゃった人を、いまさらどうこうできないが、しかし、亡くなった方でも、生きている我々を結びつけるのに大いに役立つということである。
3 お年玉を子供にあげる。
→ 鉛筆も買えない貧乏なんてわざとらしい新聞記事があったが、お年玉を貰えば、鉛筆1年分くらいは十分買えるってもんだ。

 こういう伝統行事や祭礼などを破壊するほど、働かせすぎる日本の企業社会は、私ははっきり悪だと言いたい。企業社会に本当の愛国心があるんだったら、こういうことにこそ留意してもらいたい。

 年賀状だって、一通一通書くべきだと思う。相手は一人一人違うのだから。また、正月くらいおせち料理でいい。その方が健康的だ。

 もっと言えば、何にもないのに酒呑んだり、お菓子を食べたりする今の習慣は改めた方がいい。昔みたいに、何かの節目とか、来客があったときとか、そういうのに限定した方がいいと思う。

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2006年11月28日 (火)

日本版愛国者法

 愛国心がそんなにお好きなら、いっそのこと日本版愛国者法だ。

1 和をもって尊しとなし、いじめや戦争をしてはならない。
2 学問や教育を重んじ、政府や自治体は、むやみに科学や教育の予算を減らしてはいけない。国民は勉強しなきゃいけない。
3 安全や健康を重視し、あやしい食品を作ったり売ったり、過度の残業をさせたりしてはいけない。医療や保健には、全力を尽くすべし。
4 搾取をしてはいけない。
5 美しい国を実現するために、景観や街並みを損なう都市開発は禁止する。また、自然環境を破壊する道路も禁止する。

 これじゃあ、非国民だらけだね。とくに大企業。

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日本大好き

 私は教育基本法に国を愛する態度なんていうのを盛り込むのは大反対だけど、日本は大好きである。
 理由は、何と言っても、食べ物がうまい。これは、多くの外国人も言っている。
 ただ、田舎なんかだとひどいところがあるな。あと、名古屋や関西ははずれがあまりないけど、東京だと、ときどきひどいはずれがある。
 日本に限らずアジアの食べ物はたいがいうまいけどね。

 ヨーロッパでも、イタリアやフランスならいいな。

 あとは、本が多い。つまり、出版が盛ん。これは日本の地場産業だ。世界中に日本語が読める人間を増やした方がよい。面白い本を読むために言葉を覚えるという人はいっぱいいる。最近は、まんがを読みたくて、日本語を勉強する外国人がいるようだ。
 ホームレスみたいなのがいないことと言うのは、以前なら言えたが、今はとても言えない。格差が少ないというのも、以前なら言えたが、今はとても言えない。教育水準が高いというのも、以前なら言えたが、今はとても言えない。マナーがいいというのも、以前なら言えたが、今はとても言えない。工業製品が壊れたりしないというのも、以前なら言えたが、今はとても言えない。安全というもの、以前なら言えたが、今はとても言えない。
 みんな、愛国心とやらを声高に言っている人がこうしてしまった。

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2006年9月25日 (月)

日本人に本当に愛国心があったら

 本当に愛国心を教育しようと思っているのだろうか?
 下手をすれば、現代の支配層にとってはやぶへびになる。
 それは、まぎれもなく現代の支配層が日本を悪くしているからである。
 愛国心があるなら、彼らを打倒しようと思うだろう。赤軍やオウムなどとは違った形のテロが起きてくるに違いない。自らそういう状況をつくりだしていいのだろうか? あるいは、それが狙いなのだろうか?
 闇の権力がどんどん人を食っていく。芥川龍之介の河童と同じだ。

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愛国心で教育問題は解決しない

 愛国心だの国を愛する態度だの、そんなことを教育基本法に盛り込もうとしているのは、本当に教育問題を解決しようとしているからではない。
 東京都教育委員会が教員に日の丸に向かっての起立や、君が代斉唱を強要していることに現れているように、自由主義を制限しようとしているのである。法律で、国民の自由を制限できるようにしようとしているのである。名前は自由民主党だが、現在、その名前とはまったく反対の方向に進んでいる。国民の自由は制限し、いわば、金持ちの金持ちによる金持ちのための政治と社会を実現しようとしている。金もない人が、こんな吸血鬼のような連中を支持しちゃだめだ。
 愛国心教育では、少なくとも学力は上がらない。
 せいぜい、吸血鬼の皆さんに従う奴隷根性が身につくだけだ。
 まさに、国家の奴隷を養成しようとしている。それが教育改革とやらの正体である。そして、その国家は国民国家ではなく、巧みに、金持ちとカルト宗教集団(これも金づる)が支配しているのである。

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