2006年12月25日 (月)

情報社会をより良く生きるには

 『人間会議』という雑誌の2006年冬号のタイトルである。この雑誌名は、なんか変な新興宗教臭い名前だが、そういうものではなく、宣伝会議が発行している質の高い雑誌である。
 今号の表紙の絵の木原千春氏という画家も面白い。
 内容で、面白いのは、エッセエで有名なモンテーニュについて書かれた記事だ。彼は、うるさい世間を嫌って、はやばや若隠居したものの、かえって、いろいろな思いが噴き出し、それを有名なあの本にしたとのことである。
 これは、「溢れる情報洪水」から逃れたいとかいう、ステレオ・タイプな物言いに対するアンチ・テーゼになっていて面白い。
 また、整理力の記事で、図書館なんかについてはまったく触れられていないものの、書くことによって思いが形成される(整理される)というのは実に同感だ。
 してみると、書くこともなく整理する図書館とは一体何なのか?

 残念なのは、こういうテーマの雑誌なのに図書館に関する記事がないことだ。この業界の人にそういう発想がなかったのか、それとも、書き手を見つけられなかったのか。

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2006年11月28日 (火)

お風呂で読める本

 お風呂で読める本というのを、フロンティアニセンという会社でつくっているそうだ。こりゃいい考えだ。私は、風呂で本は読まないけれど、図書館の利用者で、どうも風呂で読んで、本を駄目にしてくる人がいて、大変、困っていたのだ。もっとも、お風呂で読める本を図書館で買って、貸し出すというのは、とてもやりにくいなあ。自分で買っていただきたい。

 あと、銭湯で置くという方法もあるか? もっとも、これを風呂に持ち込まれて、中でのぼせて倒れられても困りもの。

 お風呂で読める本ではないが、ダイバー向けの魚の図鑑で濡れても大丈夫という本がある。ダイバーと言わず、海辺で読書する人には濡れても大丈夫な本がいい。銭湯には置けなくても、海水浴場やプールなら置けるか。

 ところで、考えてみると、パソコンやケータイなどは「光る本」みたいなものだ。暗いところでもよく見える。

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