知組織学
図書館学あるいは図書館情報学では、従来から、分類論、目録論、索引論、抄録論、書誌論など、あるいは、これらをまとめて、資料組織化ないし情報組織化論というのがあった。
要するに、知をどのように体系づけ、利用できるようにするかという課題である。
ただし、この場合、知というのが、結局、本であったり、その他の情報メディアであったりしたわけだ。
これからは、知そのものの組織化を考えないといけない。自然言語処理のようなアプローチは以前からあるが、もっと根本的なものも考えないといけない。組織化とは言ったが、もともと、もっとアモルフな知という認識も必要と思う。
すでに、国際学会では、知識組織学会というのがある。
国会図書館のカレント・アウェアネスの次の記事は大変、示唆に富んでいる。
しかし、私は、いわゆるナレッジ・マネジメトも含めて、知組織学というのを構築するべきであると思う。現実の制度的図書館がどうあるべきかという論議を超えて、人類にとっては必要なものだ。
この場合の、組織というのは、なにかしら体系付けられた知へのインデクスというだけではなく、その生成や人間組織の中での流通・変化も視野に入れるべきである。
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