電子出版と電子図書館との大きな隔たり
電子出版という話を聞くと、とたんに図書館も電子化されると考える人がいるようだ。
そうは問屋がおろさない。なんか、文字どおりの意味のことわざだな~。このケース。
確かに、今の本は、ずいぶん前から電算写植なのだから、出版社は電子データを持っている。それに、そもそも原稿だってほとんど電子データだろう。
しかし、紙の本だと、図書館が買って貸してもなにもお咎めがないけれど、電子データだとちょっとそうも行きそうにない。部分的にはできるだろう。モデルとしては、図書館が買った電子データを配信して期限がくると消えるということで、ずっと前に千代田区立図書館などが始めているが、大々的にはなかなか権利者の抵抗も多いと思う。
それに古い本の電子化は容易じゃない。これは国会図書館に頼るしかない。また、持っている紙の本を捨てていいという話にもならない。
| 固定リンク | コメント (1) | トラックバック (0)
最近のコメント