アレクサンドリアの図書館
プリオンさんは、アレクサンドリアの図書館がローマに火をかけられて焼失したことを書いているが、実際は、クレオパトラ7世のときの火事で多くの書物が焼けたにしても、図書館の組織自体は残っている。その後、衰退していき、いつごろなくなったのかははっきりとはわかっていないらしい。コレクションからローマが持って行ってしまったものも多いだろう。
私が雲散霧消と書いたのはそういう意味だが、ローマ自体も結構立派な図書館を持っていた。ローマの公衆浴場の施設として図書館が併設されていることも結構あった。これは、一種の公共図書館の走りだろう。
だから、ローマが図書館を大事にしていなかったわけでもなく、私の言いすぎかもしれない。
ところで、ムバラク大統領が進めた新アレクサンドリア図書館プロジェクトは、先進国からかなり金を集めており、ヨーロッパの貴族なども金を出していると聞く。日本も実は、相当な額を出している。それはそれでいいことかもしれないが、自国の図書館にももっと金を配分してほしい。
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