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2006年1月24日 (火)

苦手なお客

 午前中、問い合わせの電話がある。
 ある著者の本で何かないかとのこと。外国人著者である。
 とりあえず、カタカナで検索するとないので、原綴がわかるか尋ねる。わからなさそうなので、とりあえず、電話を保留にして、同姓の著者のデータを見て、その綴りを確認し、また、検索するがやはりない。保留を解除して話すと、原綴がわかったようなので、今度はその綴りで大きな図書館の資料を検索してみる。すると原語の資料があることがわかったので、それを伝えると、翻訳はないのかと言う。そこで、今度は国会図書館を検索する。すると、日本語はないが、英語に翻訳されたものはあった。それを伝えると、なんでこんな基本的な本に日本語訳がないのかとか、この人に関する論文もないなどと、あまり文句を言われても困ることを言う。
 論文がないというので、国会図書館の雑誌記事索引を検索したのか尋ねてみると、その存在すら知らないようなので、検索してみる。1件だけヒットする。キーワードにはあがっているが、タイトルとどういう関連があるのかいまひとつわからない。でも一応、こういうのがあるから、国会図書館に行ってコピーをとってみたらどうかと言うと、一般の市民が読めるようにはなってないのはなぜかだとか意味不明でうらめしげな変なことばかり、くどくど言うので厭になってしまう。時間をもらって調べてから、また連絡すると通常は言うのだが、もう、鬱陶しいので終わりにしてしまった。というか、向こうの方が、ごちょごちょ言いながら終わりにしてしまった。実に辛抱のない人だ。
 私はしつこいので、グーグルでちょこっと調べたら、何と、研究会がつくられ、翻訳がサイトに載せてあった。また、その翻訳は、研究会で出している雑誌にも載せているようだ。全部かどうかはよくわからなかったが。もっとも、お客は、インターネットなんかとても使えそうにない(というか使おうとしない)人だったので、これをそのまま紹介しても無理だったろうが、その雑誌自体は国会図書館にある。記事索引の対象雑誌になっていなかっただけだ。もっとも、国会図書館が市民が利用できないかのように勝手に決めつけている(というか近所の図書館にないのが気に入らないのかよくわからないが)人だから行かないだろう。人によっては、県立図書館や国会図書館に飛行機に乗ってまでやって来る人がいるというのに。費用はかかるけど、コピーを送るサービスを国会図書館がやっていることを紹介しても、先入観で国会図書館をシャットアウトしているので話にならない。なんでもかんでも、一般の自治体の図書館に求められても無理な話だ。
 こういう客は苦手だ。年寄りで、関係ない文句をぐちゃぐちゃ言ってくる人だ。鬱陶しくて、かかわりたくなくなってしまう。この人もあちこちの図書館に電話をかけて、「ない」と言われたとか言っていたが、この「くどさ」と「いやみったらしさ」が嫌がられて適当にあしらわれたということだろう。
 なんか自分のお気に入りの本は、自分の近所の図書館に全部ないと気に入らないばかりか、そのことが、図書館が市民に本を手に入りやすくしていないかのように、いやみったらしく言われると付き合う気がなくなるのである。こういう人は、日本がいかにたくさんの本や雑誌を出版しているのかご存知ないのだろう。
 自分の要求を勝手に「市民一般の要求」に格上げして欲しくない。こういうひねくれた人というか、エゴイステッィクな人は、結局、どこへ行っても満足なサービスを受けられない。
 まったくもって不思議なのだが、こういう人は、くどくどとねちっこいわりには、短絡的にすぐ決めつけてしまい、人の話を聞かないのはなぜなのだろう。この人も、私が国会図書館の雑誌記事索引で1件あると言ったら、もともと、自分で「論文」と言っていたくせに、今度は、論文なんかじゃなく市民が読めるようなものなどとわけのわからないことを言っていた。だいたい、調べる前から、論文もないなどとどうして決めつけているのかさっぱりわからない。雑誌の論文や記事をすべて網羅的に検索できるものなど、現在のところないのだ。資料をさがすということは自動販売機でものを買うのとは違うのだ。それに、何かというと「市民」だが、要するに、「自分」が見たいということだろう。なんで、突然、自分が市民の代表のようになってしまうのだろう。
 なんかエキセントリックで疲れる客(とくに老人)が多い。

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